畳のメンテナンスの時期

快適なたたみライフを過ごすために…

 

畳をご使用の前に、畳のメンテナンス(補修)方法や取り扱うときの注意を書いた、

このページをお役立てくださいますようお願いいたします。

 

畳は通常、

 畳表(畳の表面をい草などで編んだもの)

 畳床(畳の下の部分で畳の台になるもの)

 畳縁(畳の表面の両側についている織物によって作られたもの)

 の3つの部分で構成されています。

 それぞれの部分を構成している商品の 種類によって取り扱い方法も違いますので、

 注意事項をよくお読みになって、ご自宅の畳に 適した使用方法でお使いください。

使用上のご注意とお手入れについて

 

1. 畳床

畳の台となる畳床には、大きく分けて次の4種類があります。

ご購入された商品に対応した取り扱い方法でお使いください。


A 防虫タイプポリスチレン畳床

 (さつき畳 )

 

 このタイプの畳は、プラスチックや

 ポリスチレンフォームを組み合わせた構造の

 ため、内部でダニが生息したりすることは

 ありません。ただ、素材がポリスチレン

 フォームの為、市販の針を差し込むタイプの

 ダニ用殺虫剤や畳の下に散布する殺虫剤を使用

 しないでください。

 ポリスチレンフォームが化学変化をおこし、

 変形して本来の機能を果たせなくなります。

 もし畳上に虫を見かけたらスプレー式の殺虫剤を

 ご使用ください。

B インシュレーションボード床

 (ダイケン畳 )

 

 このタイプの畳も、防虫タイプポリスチレン

 畳床と同じようにポリスチレンフォームを

 芯材として組み合わせたタイプですので、

 市販の針を差し込むタイプのダニ

 用殺虫剤や畳の下に散布する殺虫剤を

 使用しないでください。

 ポリスチレンフォームが化学変化を起こし、

 変形して本来の機能を果たせなくなります。

 又、湿度の高い所では、インシュレー

 ションボードが損傷(変形や変質)したり

 しますので、畳下の防湿処理(乾燥剤の使用

 など)をきちんとした上で、ご使用ください。




C ワラサンド床(スタイロ畳 )

 

 このタイプの畳は、芯材のポリスチレン

 フォームを稲ワラではさんで縫い合わせた

 タイプですので、市販の針を差し込む

 タイプの殺虫剤を使用しないでください。

 芯材が化学変化をおこし変形することが

 あります。

 また、ダニの発生する可能性が

 ありますので、当店では防虫加工を

 致します。

D ワラ床

 

 このタイプは昔からある畳床で、ワラだけ

 で作られていますので調湿作用が

 ありますが、ダニの発生の可能性も

 ありますので、当店では防虫処理を

 致します。

 

 



2.畳表

 

 畳表は通常、変色や褪色を防ぐため、特殊な土の中に漬け込む「泥染め」と

 呼ばれる加工が施されています。

 出来上がったばかりの畳に触れると、白く汚れるのはこの土がつくためです。

 ご使用前には必ず乾いたタオル等で白い土がつかなくなるまでよく拭いてください。

 又その際に、水拭きや洗剤、薬品等を含んだ雑巾などは使用しないでください。

 畳表が傷んで変色する場合があります。

 

 新しい畳表は、最初の一年は特に湿気を多く含んでおりますので、

 カビが生えやすくなっております。

 カビが生えないようにするには、窓を開けてよく換気をするか、

 エアコンや除湿機を使って湿度を下げ、カビの発生を防いでください。

 

 直射日光を長時間当てますと、畳表が変色したり、畳の傷みを早めることになります。

 出来るだけ直射日光を当てないよう気を付けてください。

 

 畳の上で走ったりしないでください。

 特に畳の目に沿った方向は滑りやすいのでご注意ください。

 

 畳の上は、ホコリやゴミがたまらないよう、毎日欠かさず掃除することをおすすめします。

 掃除の時、掃除機は畳の目に沿っておかけください。

 又、ダニの発生原因になり、衛生上好ましくないので、畳の上にジュータンや

 カーペットなどを重ね敷きしないでください。

 

 また、犬、猫などペットを飼育されているご家庭では、細かい毛や食べ残しなど、

 衛生面に特に注意していただき、こまめに掃除をしてください。

 

3. 畳 縁

 

 綿や麻で織られた畳縁は染色によって染め上げておりますので、濡れた状態で

 畳縁に触れると、着色する場合がございますのでご注意ください。

 又、化学繊維で織られた畳縁は、アイロンなどの高温になるものを近づけると、

 溶けたり変化したりしますので、取り扱いにはお気を付けください。

畳のメンテナンス(加工)の種類

 

表替

畳の上面(畳表や畳縁)の傷みが激しくなった場合の加工。

畳表や畳縁は新しくして、畳床は現在使用中のものを修繕して

そのまま使用します。

 

新調

畳表や畳縁の傷みに加え畳床の傷みも激しくなった場合の加工。

従来の寸法通りに全く新しく作り直すこと。

 


このような状態になったら畳のメンテナンスの時期です。

畳がへこんだ

 

畳は通常50~60mmの厚みがあります。

これは畳自体がクッションの役割を果たすために必要な

厚みですが、よく使う箇所や、体重をかける場所

(ひざをつく所等)、重量物が置いてある所などは、

どうしてもへこみが生じやすくなります。

畳の寿命は約10~20年位ですが、よく使う部屋とそうでない

ところでは、傷み方も変わってきます。

踏んだ時にフワフワした感じがあれば、修繕(メンテナンス)の時期だとお考えください。

表替えの加工時に、へこみも一緒に修繕することができます。

しかし、全面にわたってひどくへこんでいる場合は、

畳床から新しくされることをおすすめします。

現在、畳は様々なグレード(強度)があります。

使用目的・場所に合ったグレードをご検討ください

 

畳の事で気になる事があったら

畳の高垣商店へお気軽にご相談ください。

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畳にすきまができた

 

畳は、経年変化や温度、湿度の差によって、2~5mm位の

すきまができることがあります。

これは新築の場合、畳の部屋の枠材の乾燥状態によって、

すきまができる場合もありますので、一概に畳が原因とは

言えませんが、もし、畳と畳の間にすきまができても、

次の表替えの際に、畳のサイズは修正できますので

ご安心ください。

 

畳の隙間が気になるようでしたらお気軽にお問合せください。

 

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畳縁がやぶれた

 

高級な畳縁(麻縁や綿縁)ほど、デリケートに

できていますので、摩擦に弱く、取り扱いに注意が必要です。

耐久性を求められる場合には、合成繊維でできた畳縁も

ありますが、風合いや高級感を重視する場合には、

麻や綿糸で織られた畳縁が適している と思われます。

麻縁や綿縁で畳をご購入されたお客様は、畳縁がやぶれた時を、表替えの時期の1つの目安とお考えください。

 

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